寒さに負けない体にする寒冷馴化 オフ・ザ・ピッチの準備で快適なトレーニング

冬のサッカーで上手くパフォーマンスができない原因に寒さがあります。体温調節がスムーズにできないと体調をこわしたり、トレーニングまでにコンディショニングを整えられなかったりします。そんな寒さと上手く付き合っていくために、いくつかのポイントを紹介します。

屋外と屋内の気温差を穏やかにすることで疲れを軽減しよう

人間は気温に左右されることなく、体温を一定に保つことができる恒温動物です。暑いときは体温を下げるために汗をかき、寒いときは毛穴を閉じで熱の放出を減らします。便利な体の構造をしていますが気温の差が極端にある場合、体温の調節に多くのエネルギーを使うため、体が疲弊してしまいます。

寒さ対策で体を温めることは大切ですが、急激な体温変化は注意が必要です。Tシャツ・短パンでも汗をかくような屋内から寒い冬の屋内に移動すると、大量のエネルギーを消耗しながら体は急ピッチで「冬支度」をはじめます。このような生活を続けていると自律神経のバランスが崩れ、疲れやだるさを感じやすくなり、トレーニングにも影響が出てきます。

選手は細かな体温調節ができるように薄手のウェアを着たり、熱が逃げやすい首や手首足首を温めるネックウォーマーや手袋などを身に着けましょう。トレーニング前には体を軽く動かして寒さに馴らします。トレーニング中の休憩時間も体温を下げないためにダイナミック・ストレッチ(反動をつけたストレッチ)や軽いジョグを行うと効果的です。

またウォームアップにかける時間は、夏の時期に比べると当然ながら多くなります。ジュニア世代だと大人より体温が高く、体温も上がりやすいためウォームアップを疎かにしまいがちです。子どもたちは気づいていなくても、部位によっては十分に筋肉や人体が温まっていないことがあります。その場合、ふとした瞬間に筋肉を損傷してしまったり、ひどい場合は靭帯損傷などに至ることがあるので、コーチは冬場のウォーミングアップのセッション時間に余裕をもたせることが意識しましょう。