筋トレは必要だけど不要!?フットボールに適したフィジカルの考え方

チームや部活で腹筋や腕立てといった、いわゆる「筋トレ」を行っている人も多いでしょう。筋トレは筋力トレーニングの略語で、その意味や捉え方は人によってはさまざまです。

  

フットボールの競技力の向上を目的として時に、筋トレの必要性については、これまた人によって千差万別です。それでは、フットボールにとって筋トレはどういったものか、一度考えてみましょう。

筋トレとは多様な方法で筋肉に刺激を与えるトレーニング

筋トレと聞いて、「重りを上がらなくなるまで動かして、次の日には筋肉痛が待っている辛いトレーニング」と、思っている人もいるでしょう。たしかに、トレーニングの目的と方法によっては、そのような“試練”が待っています。しかし、それが筋トレのすべてではありません。

筋トレを行う目的は、瞬間的に大きな力や長時間力を発揮する、意図する身体の動きを正確に表現するなど多岐にわたります。競技に置き換えると、短い時間でゼロからトップスピードで切り替えて走る、90分間走っても疲れにくい、正確なキックが蹴れる……、つまり、より高いパフォーマンスを発揮するために筋トレはあるのです。

また、フットボールであれば、ピッチの中でも筋力トレーニングが行えます。こちらはフィジカルトレーニングと呼ばれることが多いのですが、名称こそ違えど、その意味は重複しているものが多く、選手や指導者は言葉より目的をはっきりさせることのほうが大切です。

フットボールにおける筋トレの目的は、競技パフォーマンスの向上が第一です。そのためにはフットボールの動きを細分化した内容をトレーニングに落とし込んでいく必要があります。

例えば、フットボールには欠かせないキック技術ですが、安定したパフォーマンスを発揮するには、股関節の柔軟性と安定性が欠かせません。そこから逆算すると、スクワット系の種目をキックの動作に即した内容にアレンジされます。

さらにトレーニングの負荷や頻度も重要です。フットボールの競技力向上は、フットボールを行うことが一番であり、その原則から外れてしまっては本末転倒です。ですので、例えば週6日の活動の内、5日を筋トレの時間に割くことがどれだけ無謀なことか、安易に想像できると思います。

5日でなくても、筋トレでヘトヘトになった身体のままフットボールのトレーニングをしてもよくありません。質の高いトレーニングに、フレッシュな脳と身体は欠かせなないからです。

筋トレとフットボールは、一緒に考えトレーニングをデザインしなければならないことが、理解できたと思います。フットボールで足りない動作スピート・筋力・持久力などを補うために筋トレがあり、筋トレはあくまで技術向上の一要素にすぎません。

そのため、チームや選手の様子を観察せずに、「腕立てを10回3セット、スクワットを10回3セット」と設定することはありえないのです。指導者は技術や戦術とともに、運動生理学や運動力学といった要素を定期的に学ぶ必要があり、可能ならば専門家にサポートしてもらうとより選手に合ったトレーニングをオーガナイズすることができるでしょう。

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