すべてを100%で。タイリーグに向けたトレーニングinカンボジア

僕は高校卒業後、南米、アジアと渡り歩いてきました。サッカーが好きだから続けてきて、自分を必要としてくれるとこであれば、国や地域は関係ありません。2019年は僕にとって挑戦の年にしたいと思っています。キャリアと年齢を考えたとき、アジアの中でも近年レベルが上ってきているタイリーグのトライアウトを受けることを決意しました。トライアウトでは全ての選手に均等な時間が与えられるわけではありません。時にはたった10分で自分をアピールしなければなりません。さらに外国籍選手として求められているものは技術でも性格でもなく、結果だけ。

与えられた時間で「仕事」を達成するために、常に準備をすることが必要です。僕はカンボジアの友人たちと、結果を出すための走り込みやボールコントロールで汗を流し、コンディションアップを図っています。僕の挑戦している姿が日本でサッカーを頑張っている子どもたちにとって、少しでも刺激になってくれると嬉しいです!

待ち望んだ開幕戦は、まさかの結末に……

1月30日、無事、契約書にサインをしました。改めて、ここまで支えてくれた方々に感謝しています。リーグがはじまり、僕は開幕戦をチームとともに、良いスタートダッシュを切りたいと考えていました。そのため、心身のコンディションを整えるために、準備をしてきました。

しかし、さっそく大きな障壁が待ち構えていました。試合4日前、チームマネージャーに呼び出されると、衝撃の事実を告げられました。「おそらく、卓は開幕戦に出場できない。登録がまだ済んでいないんだ」。理由は国際移籍の手続きが完了していなかったようで、前所属のモンゴルサッカー協会が、タイサッカー協会の出された僕の移籍リクエストを承認していなかったことが原因でした。

まさに寝耳に水。僕は確認をするため、前所属チームのマネージャーに連絡を取りました。そのマネージャーが、協会職員の誰かが対応できないかと、片っ端から連絡を取ってくれました。すると、モンゴルではその時期、旧正月(ツァガンサル(白い月)と呼ばれています)のため祝日中だということがわかりました。モンゴルサッカー協会も2月4日から11日まで休みのため、手続きをする人間がいない状態でした。

かなり悔しく残酷ですが僕は以前、同じ経験をしています。 3年ほど前の話です。 アウェー戦のため、僕は10時間かけて相手のグラウンドに移動をしました。試合会場につき、ロッカールームで出場メンバーが発表されました。しかし、そこに僕の名前はありません。

不服に思っていたそのとき、監督から「ITC(国際移籍証明書)の関係で、お前は今日プレーができない」と一言。当然、僕はそれを容易に受け入れることができませんでした。そのときも、自分のデビュー戦になると意気込み、トレーニングも全力で行ってきました。僕は当時、怒り狂うことしかできませんでした。

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渡邉卓矢

渡邉卓矢(わたなべ たくや)千葉県出身。18歳でアルゼンチンへ留学。2009年のクラブW杯に出場したアルゼンチン1部エストゥディアンテス・デ・ラ・プラタのレゼルバ(3軍相当)に所属した。その後は日本の社会人リーグを経て、カンボジアリーグなどアジア諸国でプレー。2019年は自身最後の挑戦としてタイのトップリーグを目指す。選手として活動する傍ら、自身の経験をもとに、各国で社会貢献活動にも挑戦している。 https://imtkywtnb.tumblr.com/